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裁判例紹介 セミトレ−ラ−(車両積載車)の全損認定事例

最近、自動車の車両、対物事故の訴訟事案が増加傾向にあります。それに伴って裁判所や
紛争処理センタ−の場で、公平、中立な立場より全技協会員が鑑定依頼や証人として登場する
機会が増えてきたように思えます。
今回は、黒川 英次が証人として関与した事例を紹介します。
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1.事故概要
平成8年6月12日午前3時半頃、埼玉県越谷市の路上にて、荷物の積み下ろしのために停車中の被害車両(大型貨物トレ−ラ−)の後部に加害車両(普通貨物車)が居眠り運転により追突した。
2.被害車両の概要
昭和63年・○○自動車工業製造のセミトレ−ラ−(ASZ124AS型−車名:アンチコ 8年弱使用)の後部大破。
3.原告要求根拠
修理費用544万9098円のほか、応急修理費、事故車陸送費、休業補償積荷(販売車)を請求。 4.被告反論
時価は250万円を超えることなく全損である。陸送費は否認。
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5.黒川の鑑定経過
平成8年6月 ○○自動車工業にて立会 (見積書、写真参照)
平成11年2月 保険会社から連絡有り。裁判所より証人として出席されたいとのこと。
平成11年4月 横浜地方裁判所川崎支部に出廷。
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< 双方の弁護士及び裁判官の質問内容 >
1.最初に宣誓
2.鑑定書に嘘、偽りはありませんか?
3.鑑定時、中古車の再調達を考えましたか?
4.再調達は可能でしたか?
5.同年、同型式の車両がありますか?
6.全損との鑑定書ですが、どの様に評価しましたか?
7.耐用年数、使用年数は何年位ですか?
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鑑定根拠説明
1. 請求額 ¥5,449,098 (
修理費 )
2. 鑑定額 ¥2,500,000 (
全損評価 )
新車価格( セミトレ−ラ-
) 900万円
実働の使用耐用年数を12〜13年と考え残存率を20%とし
900万円×20%=180万円と評価
積載車両の車種に合わせた改造が必要と判断し改造費70万円をプラスした。
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6.判決文抜粋(争点に対する判断)
被害車両の損害
( 金250万円 )
原告は、被害車両を修理したとして、修理代金544万9098円と、被害車両を修理工場まで陸送する費用として20万円、完了後の陸送費として10万円を請求するのでこれについて検討する。
証拠(証人某、同黒川)によれば、本件被害車両は、○○自動車工業鰍ェ昭和63年に製造したセミトレラ−であり、本件事故により、その後部が大破したこと、原告は、被害車両を修理することとし、静岡県にある○○自動車工業に陸送し、その修理費として544万9098円、修理のために被害車両を陸送するための費用として合計30万円かかったこと、被害車両はすでに減価償却が終了しているものであり、右車両については中古車市場はなく、市場価格は明確ではないものの、本件車両の新車価格が900万円であるところ、その使用価値を新車価格の20%として計算し、さらに改装費用をプラスして換算すると本件車両の時価は250万円と評価できることが認められる。
ところで、交通事故により中古車両を破損された場合において、当該車両の修理費相当額が破損前の当額車両と同種同等の車両を取得するのに必要な代金額の基準となる客観的交換価値を著しく超えるいわゆる全損に当たるときは、特段の事情の無い限り、客観的交換価値を超える修理費相当額をもって損害とすることは許されないと解されるところ、前記事実によると、本件車両の破損前の交換価値は金250万円であったことが認められ、原告の請求する損害額合計金574万9098円のうち金250万円を超える部分については、これを本件事故と相当因果関係のある損害と認めることはできない。
原告は、本件被害車両は特殊な車両であり、市場に中古車がないので、修理時点でこれと同種・同等の中古車を購入することが不可能であったから、特段の事情があり、交換価値を超える修理費用の請求も認められるべきであると主張し、証拠によると、本件被害車両と同年式同型式の車両は合計10台しか製造されておらず、いわゆる中古車市場はないと認められるが、右事実によるも、修理時点で原告において本件車両と同種・同等の代替車両を入手することが至難であったとまで認めることはできず、客観的な交換価値を超える修理費用について請求できる特段の事情があるということはできない。
また、原告は、事故後に被害車両を修理に出す事については被告会社の黙示の同意を得たと主張し、証人某はこれに沿う供述をしているが、これを認めるに足りる客観的な証拠はなく、被告会社に黙示の同意があったと認めることはできない。
平成9年(ワ)第166号損害賠償請求事件 平成11年6月4日判決(確定)
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お 見 積 書
作成日 平成〇年〇月〇日
氏 名 梶Z〇産業 様
住 所 <○○自動車工業株式会社>
053-583-1234
車名・型式 アンチコ
有限会社 黒川鑑定事務所
登録番号 三重○○け○○○○ 磐田市長森298−1
車体番号 △△△△△
登録年月 63年 11月
TEL:(0538)35-5155
走行キロ 830121 KM
FAX:
34-4766
見積書合計 5,449,098 円
| 部品コ-ド |
修理項目/部品名称 |
修理方法/部品番号 |
部品価格(円) |
工賃(円) |
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
0019
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右後部3/4サイド枠
〃
NO.2,NO.3,NO.6,フロア
NO.6,フロア
NO.2,NO.3,フロア
左右コンビネ-ションランプカバ-
及びランプAssy
左右回転式後部反射器
ステ-及び反射器
ナンバ-プレ-ト及びナンバ-灯
左右道板収納装置
アルミ積込み用道板 X2
車軸部道板Assy
NO.7、フロア
工具皿
左 タイヤ
後部横根太 Z2
Frスプリングブラケット用クロスメンバ-
車軸本体(右フェンダ
新規取付含む)
左右Rrフェンダ部鉄板
前後スプリングブラケットAssy
及び足廻り
電気関係
エア-ブレ-キ関係
駐車ブレ-キ関係
油圧関係
前後クロスメンバ-付属部品
仕上げ作業
塗装費用
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取外し
製作作業
取外し
修正及び取付
取付
脱着交換
脱着交換
〃
〃
〃
取替
脱着交換
〃
〃
〃
〃
〃
脱着
取替
脱着交換
〃
脱着
脱着交換作業Assy
脱着交換
〃
〃
速乾ウレタン
アンダ-コ-トを含む
|
185,600
13,900
32,500
16,450
70,070
198,000
47,600
35,788
10,440
60,000
10,500
45,000
61,700
12,800
123,520
850
19,120
10,180
2,200
6,880
2,000
|
358,000
456,000
292,000
328,000
292,000
28,000
35,000
8,000
292,000
350,000
295,000
19,800
1,000
42,000
32,000
380,000
58,000
405,000
38,000
65,000
72,000
22,000
48,200
9,000
558,000
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小 計 |
965,098 |
4,484,000 |
| 合 計 |
|
5,449,098 |
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〜 取替え と
修理の金額の違いを比較してみてください。 〜
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事例T: バンパー取替とバンパー修理の場合の比較見積り
( 車種 : セルシオ 4ドアセダン UCF21
Cショウ 4000 )
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お見積書(取替) |
⇒
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お見積書(修理) |
| 名 称 |
方 法 |
部 品 |
工 賃 |
名 称 |
方 法 |
部 品 |
工 賃 |
| Frバンパカバー |
取替 |
70,700 |
9,500 |
Frバンパカバー |
脱着 |
0 |
7,400 |
| Frバンパモール |
取替 |
5,200 |
0 |
Frバンパカバー |
修理 |
0 |
6,500 |
|
Frバンパモール |
取替 |
5,200 |
0 |
| 塗装費用 |
2K 3コートパール
|
0 |
38,100 |
|
※小損害及び変形が少ない場合
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各 計 |
75,900 |
9,500 |
各 計 |
5,200 |
52,000 |
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見積合計(税抜き) |
\85,400 |
見積合計(税抜き) |
\57,200 |

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事例U: フロントウィンド
取替と修理の場合の比較見積り
( 車種 : セルシオ 4ドアセダン UCF21
Cショウ 4000 )
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お見積書(取替) |
⇒
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お見積書(修理) |
| 名 称 |
方法 |
部 品 |
工 賃 |
名 称 |
方法 |
部 品 |
工 賃 |
| Frウィンドシールドガラス |
取替 |
69,800 |
25,000 |
Frウィンドシールドガラス |
修理 |
0 |
25,000 |
| Frウィンドアウトサイドモール
左 |
取替 |
5,300 |
0 |
※飛び石等の小損害の場合 |
| Frウィンドアウトサイドモール
右 |
取替 |
5,300 |
0 |
| Frウィンドシールドガラスダム |
取替 |
890 |
0 |
| FrウィンドシールドアウタUPモール |
取替 |
2,150 |
0 |
|
各 計 |
83,440 |
25,000 |
各 計 |
0 |
25,000 |
|
見積合計(税抜き) |
\108,440 |
見積合計(税抜き) |
\25,000 |
上記2つの事例をご覧になっていただいていかがでしょうか。
修理にすれば廃棄物を減らす事にもなります。物を大切にする気持ちと環境保護のためご協力をお願いします。

上記見積はあくまでひとつの例としての参考見積です。部品代、工賃については一切の責任を負いかねます。
修理を行う場合は信頼できるカーディーラー・修理工場とご相談ください。
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